本編解析(無印カントー編)

カントー編第67話(通算72話)「ニャースのあいうえお」


【基本情報】

カントー編第67話(通算72話)
ニャースのあいうえお
本放送:1998年11月12日

【本編のあらすじ】

サトシのポケモンリーグへの自主トレは、イベント続きで一向に捗らない。今日こそはと気合を入れるさなか、一通の手紙が届く。それはキャンプ場で撮影した映画の完成披露試写会の招待状だった。場所は映画の都・華のホリウッド。また邪魔が入ったかと思いきや、盛り上がるカスミ達のノリに流され、サトシもホリウッドへ行くことに。一方ロケット団もホリウッドを目指そうとしていたが、ニャースは苦い思い出があるといい、単独行動へ。廃墟街に変わり果てたホリウッドを見ながら、自らの過去にふけるのだった。

【主な制作スタッフ】

脚本 :首藤剛志
絵コンテ:湯山邦彦
演出 :鈴木敏明
作画監督:酒井啓史

【曲情報】

OP 
めざせポケモンマスター
ED 
タイプ:ワイルド
挿入歌 
ニャースのうた、ロケット団よ永遠に

【レギュラー以外の登場キャラクター】

ハナコ(CV:豊島まさみ)
映画の都ホリウッドへの招待状にカスミやタケシ同様に浮かれていた。

ヒート南野(CV:林家こぶ平)
サトシ達を完成した映画の試写会に招待したが、サトシ達には自分たちが映っていないことを非難される始末。

店主(CV:石塚運昇)
ニャースの過去より。当時繁盛していた飲食店の店主。野生のニャース達がいつも泥棒していたが、ロケット団のニャースは当時よく失敗していた。

大女優(CV:愛河里花子)
ニャースの回想にて。マドンニャの飼い主の女。マドンニャ用のモンスターボールにはダイヤモンドが100個装飾してある。顔がケバい。マドンニャに近づいたニャースを邪険に扱った。
ニャースがホリウッドを去った後に、ポケモンを飼う余裕がなくなった為にマドンニャを捨てた。(車に積み荷をしていたことから夜逃げの可能性も取れる。

【登場したポケモン】

(手持ち)

【サトシ】
ピカチュウ(CV:大谷育江)
映画には「後ろ姿だけ映っていた」らしい。一度だけタキシード姿を披露した。

【カスミ】
トゲピー(CV:こおろぎさとみ)
映画には「後ろ姿だけ映っていた」らしい。

(野生)


過去に路地裏に縄張りを持ち、店への泥棒に失敗したニャースに情けをかけ、ともに行動した。現在でもホリウッドに縄張りを持って行動していた。
「人間の言葉を知るニャースがいればこそ泥がやりやすくなる」という理由からニャースを勧誘するが、拒否したニャースに決闘を挑み、敗れる。

(群れ)
ペルシアンの手下。いつもホリウッドの飲食店で泥棒し食べ物にありついていた。仲間になることを拒否したニャースに襲い掛かった。

(その他)

マドンニャ(メスのニャース)
金持ちの大女優に飼われているニャース。ブティックの前でニャースと出会う。生まれながらに裕福な生活に慣れ、宝石に目がなく、飼い主に似てか性格は良いとは言えない。しかし彼女との出会いからニャースは人間になることを決意し諦めなかった。
その後飼い主が「飼えなくなった」ために捨てられ、ペルシアン達に捕らわれた形でニャースと再会。
ニャースがかばい逃がそうとし、決闘までしたのだが、「ペルシアンとの生活に長く居すぎた、もう元には戻れない」と言い残す。
「人間の言葉をしゃべるニャースなんて気持ち悪い」という理由から2度もニャースに深いダメージを負わせる。

(モブキャラ)

なし

【ロケット団の行動】

完成したポケモン映画を見にホリウッドにやってきたが、ニャースは苦い思い出がよみがえり、ふと「映画がはじまるまでには戻る」と単独行動に出る。

映画が始まる時間になっても戻らないニャースを探したなかで、ニャースとペルシアンに追い詰められるニャースに助太刀し、ニャースとペルシアンの決闘も見届けた。

映画が終わった後でサトシ達の前に現れ口上を述べた後「我々がいることを忘れないでほしい」とだけ言い残し、特に騒ぎは起こさず退場。

口上はタキシードを着て述べた。

ニャース(CV:犬山犬子)
ムサシとコジロウに会う前、名前もなければ、家族も住処も何もかもがなく、いつもお腹を空かせていた(野球ボールがおにぎりに見えたほど)。とある場所で見た野外の映画鑑賞会でみた食べ物を夢見て、ホリウッドを目指した。しかし現実は厳しく狩り(といっても泥棒)に失敗することもあった。野生のニャースやペルシアンと出会い、ともに生活する。

そんな中マドンニャ(メスのニャース)に一目惚れしアピールするが相手にされず。『私の愛がほしいなら人間になれる?』という言葉から、“人間になる”ことを決意する。

新たに住処にした屋敷の屋根裏で人間の真似事をしながら、二足で立って歩くことはできた(ただし二足で走るのは慣れなかった。そして、言葉をしゃべることに着手する(描写で季節がひとまわりしたことから、会得に1年以上は経過している)。決して諦めずに続けた結果、言葉を話せるようになりマドンニャに告白するが、「言葉をしゃべるニャースなんて気持ち悪い」とあっさりとフラれる。それからはホリウッドを出て、マドンニャを自分のものにする為に悪の道に足を踏み入れたのだった。

そして現在になり、過去に仲間として共に生きたニャースとペルシアンに再会。そこで飼い主に捨てられたマドンニャとも再会。「仲間になってほしい」というペルシアンの取引を断り、追い詰められるがムサシとコジロウの助太刀もあり、ペルシアンとの決闘へ。これに勝利するが、マドンニャはペルシアンをかばい「もう元の生活には戻れない」と発言。さらに2度もフラれる羽目になった。

【ムサシ】
アーボック(CV:坂口候一)
ニャースの助太刀に現れ、野生のニャースの群れを相手した。

【コジロウ】
マタドガス(CV:石塚運昇)
ニャースの助太刀に現れ、野生のニャースの群れを相手した。

【アイキャッチのキャラ】

ロケット団のニャース
(今回と同じトレンチコートを着ている。ボイスは「にゃーんてニャ」)

【オーキド博士のポケモン講座】

【今日のポケモン】No.074:イシツブテ
石に紛れて擬態する能力を持つ。1体のイシツブテに肩もみをさせていたところ、何体も重なりだした為つぶれた。

【ポケモン川柳】
みちばたで ひるねざんまい イシツブテ

【名(迷)セリフ】

「あの子(マドンニャ)はニャースの言葉で言った。『ご主人様のように私をきれいに飾ってくれる?無理よね。ご主人様は人間。私の愛が欲しいなら人間になれる?それも大金持ちの。無理よね?』」(ニャースの語り)

「『”い”はイテテのい!』”い”は痛いのい。それが最初に覚えた人間の言葉。『”ろ”はロケットのろ』2番目にこれを覚えなければ、ロケット団に入らなかったかもしれない」(ニャースの語り)

「マドンニャは言った。『あなたのどこが人間?よく見なさい、あなたは薄汚れた小判しかないニャース。第一、立って歩く、人間の言葉を話すニャースなんて…気持ち悪いだけ』」(ニャースの語り)

(追い詰められるニャースの助太刀に現れ)「人に言えないことは誰にもひとつやふたつ確かにあるさ」「だけど進むは悪の道、通う心は似た者同士!」「様子を見れば何かがわかる」「土壇場修羅場は見て取れる」「何にも聞かず助っ人するのが人の道」「友達じゃないの?ほれ」(ムサシ/コジロウ)

【memo】

・ニャースの過去の回想シーンでは、ニャース自身が語りを行っている。

・不景気の為に作られる映画も年々減少しており、映画の都といわれたホリウッドもすっかり廃墟街と化していた。ビンヌ映画祭に出される作品も、ヒート南野が製作した1本だけだった。

・その映画の描写は終わり以外一切されていないが、サトシ達はさっぱり写っていなかったようだ(ハナコいわく「ピカチュウとトゲピーの後ろ姿のようなものは写っていた」らしい)。「写ってないなら試写会に呼ばないでほしい」とカスミが文句を漏らした。